Sunday, January 24, 2010

初めてのラグビー観戦 ラグビーはアート!?

生まれて初めてラグビー観戦へ。
1月23日 Twickenhamスタジアムで行われたロンドン・アイリッシュVSレンスター戦。

お目当ては、レンスターの13番ブライアン・オドリスコル(Brian O'Driscoll)!
去年のアイルランドによるSix Nationsグランドスラム(全勝優勝)に最も貢献したおそらく今世界最高のセンター。小柄&童顔とはうらはらに、非常に獰猛なタックルをかましたり、いったんボールを持ったらひたむきにトライを目指す姿が、ラグビー音痴の私にも好感度大なプレーヤー。


このクリップは、アイリッシュ/レンスター戦に先立って行われた、レンスター/ブライヴ戦でのトライの様子。オドリスコルならではの爆発的スピードに注目。

さて、23日の試合。観客は、とてもフレンドリーで両チームのサポーターたちが、混じり合ってわいわい応援する温かい試合風景で、初観戦の私もとっても楽しめた。残念ながらオドリスコルのトライを観る事は叶わなかったけれど、生で試合をみれて、大満足だった。

イングランドのスポーツといえば、フットボールというイメージが強いので、ラグビーが好きというと、はぁ?という顔をされることも多い。私もこちらに来るまでは、全くといっていいほど興味がなかった組。それがある日テレビでやっていたSix Nations(イングランド、アイルランド、ウェールズ、スコットランド、フランス、イタリアによる国際トーナメント)を観て、「なんて美しいんだろう!」と感激。

ボールのパスは後ろ方向にしかできない、というルールしか知らなかった私だが、フォーメーションの多彩さ、特に攻撃のときのThree Quarter Lineの整然としたラインの美しさや、ペナルティーやドロップボールのときにFly Half が蹴る楕円形ボールが生み出すなんともユニークな軌跡を見て、これはスポーツの枠を超えてもはやアートの域である、と思ったのである。

ラグビーは、生身の人間同士がなんのプロテクションもなしに、ぶつかり合う非常に危険なスポーツなので、自然たくさんの約束事や反則などがあり、猛々しい大男たちがごつんごつんぶつかりあう割りには、紳士のスポーツ、というミスマッチが面白い。特にイングランドでは、フットボール=労働階級、ラグビー=ミドル・クラス以上という歴史が依然として強く影響していて、ごつい大男でも実はボンボンのパブリックスクール出身が未だに多い。近年は、アイルランドやウェールズ、フランスにイングランドは押され気味で、そういったボンボン・イメージもおそらく薄れつつあるだろうけれど、ラグビーを観る観客層とフットボールを観る観客層はあきらかに違う種類の人々で、それによってなんとなく出身や家族の様子が分かるのが、外から来た人間には興味深かったりする。

そんなわけで、すっかりはまってしまったラグビー。これからSix Nationsも始まるので、応援にも一層熱が入りそう。家族友人からは「ラグビーというよりは単に、逞しい男の太ももを観るのが好きなんじゃない?」という冷やかしも聞こえてきますが。。ま、中らずといえども遠からず、、でしょうか。(笑)

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