Friday, May 23, 2008

A Scottish Night~たまにはクラシックを離れて〜

21. 05. 2008 Luminaire, Kilburn

King Creosote Gig
with The Pictish Trail & Jon Hopkins




Songs performed included:

Leslie, Home In A Sentence, Cowardly Custard and Cockle Shell (from Bombshell)
Not One Bit Ashamed and Bootprints (from Kc Rules Ok)

For an encore he sang a medley of songs including…
Marguerita Red, Admiral and some others

It was such an amazing evening! His performance style was very relaxed with the audience chilled out and full of gentle laughter.
King Creosote is very special - he is an incredibly talented musician/singer songwriter but it seems that he is also able to maintian his life as normal as possible.
If you are interested in his music but have never heard of it, he has two major albums on general release called Bombshell and Kc Rules Ok.

I especially love "Admiral" (from Bombshell) so it was wonderful to hear him sing this song in front of me (only about 2 metres away!)

Many thanks L & J for taking me and L for introducing me to his music!! ;-)

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いつもはクラシック専門の私なのですが、友達に誘われてフォークロックのライヴに行ってきました。

キング・クレオソートは、スコットランド人のシンガーソングライター/ギタリスト/アコーディオン・プレィヤーです。
彼の曲は、とても耳なじみがよく、旋律が切ないくらい美しいのと、いろいろな要素がたくさん詰まったおもちゃ箱のような楽しさが同居しています。
もっともっと有名でもおかしくないのですが、きっと彼自身がそういう名声とかに興味がないのでしょう、こつこつと曲を作っては、CDRで限定版のアルバムを作り、ライヴでのみ売り出すという珍しいやり方をしている人です。

ライヴのあった、ルミネはかなりこじんまりとしているので、彼の演奏を目の前でみることが出来、その歌を生で感じることができ、ぞくぞくするくらい感動しました。

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Monday, May 19, 2008

A La Battaglia! ~戦いのとき~

5月18日 セント・マーガレット・チャーチにて
St. Margaret's Church, Westminster Abbey

戦いの時!A La Battaglia!

ザ・ウァルフィッシュ・バンド The Wallfisch Band
エリザベス・ウァルフィッシュ Elizabeth Wallfisch
イェステン・ディヴィズ Iestyn Davies

(曲目は前ポスト参照)



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評価:✩✩✭✭✭

最初に、私のブログの宣伝でこのコンサートにいらした方、ごめんなさい。
私の勉強不足で、てっきり歌のリサイタルかと勘違いして記載してしまいました。

蓋を開けてみれば、イェステン・ディヴィズが歌ったのはたった二曲のみ。そのどちらもがどちらかといえば地味なJohann Christoph Bachの作品だったのは非常に物足りなく残念でした。

アンサンブルのザ・ウォルフィッシュバンドは、この演奏会が、結成以来初めてのコンサートだったそうですが、たしかに変に力が入ってしまって、音楽も落ち着きに欠けていたように思いました。バンドを率いるヴァイオリニストのエリザベス・ウォルフィッシュは、少し音がきつく特に最後の無伴奏では、美しさよりもそれが気になってしまい集中できませんでした。

ただウェストミンスター・アベイ付属のセント・マーガレット教会はとても美しく、雰囲気は満点でした。聴衆の反応もそこそこ良かったので、歌のリサイタルを期待して出かけていっただけに、欲求不満のまま会場を後にした私の方が少数派だったのかもしれません。ビーバーの「戦いの時!」は非常にユーモラスな曲で、また是非聴いてみたいと思いました。






I was totally wrong about this concert! I expected to hear a recital of Iestyn Davies, a very promising young British counter-tenor, instead I sat down to listen to a concert of  many Baroque orchestral pieces with solo obbligato instruments, mostly the violin. 

The band leader, violinist Elizabeth Wallfish, sometimes sounded rather harsh and forced - perhaps it was partly because it was a first ever concert of the band but there were certain moments  in her own solo playing that lacked stylistic consistency. Although there were some beautiful playing by Jorgen Skogmo, Theorbo.

Davies only sang two arias - both by Johann Christoph Bach, the uncle of J S Bach. (See the previous post for the programme)
He sang beautifully throughout both pieces including some very high tessiature (vocal range) in the first song. His voice was free from being tense, strong yet flexible. I would like to hear his singing again but I am not sure I feel the same about the band.




日本語でも英語でもレヴューは初心者ですが、頑張ってぼちぼち鍛えていきますので応援どうぞよろしくお願いします。
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Tuesday, May 13, 2008

お勧めリサイタル- recommended!

5月18日(日)@午後7時
セント・マーガレット・チャーチ/ウェストミンスターアベィにて

A la Battaglia!
戦いのとき!

曲目

Biber:   Die Pauernkirchfahrt
Johann Christoph Bach:    Mein Freund ist mein
Schmelzer:   Die Fechtschule
Vivaldi:   Violin Concerto in D major, RV208 'Grosso Mogul'
Biber:   Battaglia
Schmelzer:   Lamento sopra la morte Ferdinandi III
JC Bach:   Ach, dass ich Wassers genug hätte
Biber:   Passagalia

出演

Iestyn Davies counter-tenor

The Wallfisch Band
Elizabeth Wallfisch violin & director


St. John's, Smith Square主催のLufthansa Festival of Baroque Music 2008の一環です。
ウェストミンスター・アベィの傍にあるSt. Margaret's Churchにて、若手カウンターテナーのイエステン・デイヴィスのリサイタル。カウンターテナーにしては力強い男性的な声を持つ彼の音楽は、気軽に上質のバロック音楽に触れてみたい人、そしてバロック音楽が好きな人、両方を惹きつけること間違いなしです。

Biberは17世紀後半に主にザルツブルグで活躍したボヘミア出身のオーストリア人ヴァイオリニスト&作曲家です。彼の作品のうち、ヴァイオリンソナタは特に良く知られています。Johann Christoph Bachは、かのJS Bachの親戚(遠縁の叔父?)で、オルガニストとして活躍するかたわら、作曲家としても優秀な作品を残しました。1642年生まれ、1703年に没しています。Schmelzerは、Biberより少し早い時期に活躍したオーストリア人、ヴァイオリニスト&作曲家です。ソナタ形式とスィート形式の発展に貢献しました。



チケットは£15で、予約の情報はHome Pageから可能です。
(予約の際、手数料£2かかるみたいです。当日開演前に購入も可、その場合は手数料はなし



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A la Battiglia!

Sunday 18th May 7pm @ St. Margaret's Church, Westminster Abbey


Iestyn Davies counter-tenor 
 

The Wallfisch Band
Elizabeth Wallfisch violin & director


Biber, JC Bach, Schmelzer & Vivaldi


Tickets £15 - online booking please click HERE!

This recital is a part of 'Lufthansa Festival of Baroque Music 2008'. 

Tuesday, May 6, 2008

Notice! ブログタイトル変更します

5月6日

The Concert Seen
というブログタイトルのわりには、この頃美術館巡りの話が多くなってきたので、タイトルを変更する事にしました。これからは、音楽も美術も含めたレヴューをという気持ちをこめて、The Arts Seenをどうぞよろしくお願いします。




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Welcome to my renamed and updated blog...

As you have probably noticed, I have changed the title of this blog from The Concert Seen to The Arts SeenI have realised recently that I've been writing quite a lot of reviews about paintings and drawings as well as recitals and operas. It is partly because of the fact that most of the museums and galleries in UK are FREE, but also I am beginning to realise that there are so many wonderful exhibitions to experience in London... and in the world!

Sorry, those who keeps checking my blog just in case I have written something in English. I meant to write more in both languages but I've found it very difficult to write a direct translation from Japanese. It's not just because the grammar of both languages is totally different but also the contents I'd like to put across seem to get 'lost in translation' to coin a familiar phrase. I promise that I will try to write more in English from now on. And I hope you don't mind my attempts to review exhibitions as well as concerts. 


Sunday, May 4, 2008

Blissful time 〜ロスコに囲まれて〜


5月4日 テートモダン Tate Modern

午後、急に思い立ってテートモダンに行きました。ロンドンの美術館/博物館は基本無料なので、こういう時に気軽に足を運べるのがうれしい限りです。


レベル3の常時展には、ロスコ・ルーム Rothko Roomがあります。(写真はテートモダンのHPから)




マーク・ロスコMark Rothko (1903-1970) はAbstract Expressionism(抽象表現主義)に分類されるアメリカ人画家です。彼の絵は、シンプルな四角形で現される事が多く、またサイズがかなり大きいのも特徴の一つです。

見れば見る程いろいろな風に解釈できるこのシンプルきわまりない9枚の絵たちが、ロスコの指示に従って一つの部屋の壁をぐるりと取り囲むように展示され、さらにぐっと落とされた照明によって、そこだけ全く周囲と切り離された空間となっています。

そこはまるで、ある種の神殿のように、静けさと荘厳な雰囲気に満ちていました。私は故郷の神社にいるような錯覚にとらわれました。シンプルな構図と色の組み合わせなのに、見れば見る程不思議な気分になります。またいつか、帰ってきたい場所となりました。


テートモダンでは、9月26日〜2009年2月1日まで特別展でロスコを取り上げるようです。詳しくはこちらから。




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Saturday, May 3, 2008

Coming of Age 〜アメリカン・アートの足跡〜


4月30日 ダリッジ・ピクチャーギャラリー Dulwich Picture Gallery

特別展:Coming of Age / American Art, 1850s to 1950s

3月14日〜6月8日 (ホームページはこちらから)

1850年代から1950年代までのアメリカの芸術家たちが、どのようにヨーロッパからの影響を受けつつ彼ら独自のアートを形成していったかを年代ごとに追ったエキシヴィジョンです。


最初のネオ・クラシック/印象派調の部屋に入ると、まず目に飛び込んできたのが、
このウィンスロー・ホーマー Winslow Homerの絵「西風 The West Wind (1891)」。




まるでモネのポピー・フィールドを彷彿とさせる構図ながら、ホーマー独特の筆使いによって、草原をわたる風の荒々しさが表現されています。

他に記憶に残ったのは精巧さと光の効果が際立ったトーマス・エーキンズ Thomas Eakinsの「ピアノの前のエリザベス Elisabeth at the Piano (1875)」でした。

最初の小部屋を抜けて進んでいくと・・・

まず目に入ってくるのは、エリー・ナーデルマン Elie Nadelmanの「椅子に座る女性 Seated Woman (ca. 1919-25)」です。 その優雅な木製像は、女性の身体が発するおおらかな母性と女性美を体現していて、思わずそのすべすべした表面に手を触れたくなります。

ジョン・シンガー・サージェントJohn Singer Sergentの非常に暗示的な絵「Val d'Aosta: A Man Fishing (ca. 1906)」はヴィヴィッドな色が、暑くて気だるい午後を見事に表しています。男がつり上げたのは、魚でしょうか、それともそばに横たわっている・・・?


ジョン・スローン John Sloanの「Sunday, Woman Drying Their Hair (1912)」は、その普遍な題材に親近感を覚えるとともに、1910年代当時のアメリカがしのばれ、興味深いです。


もう少し年代が進んでいくと、アメリカらしさがより深まっていくのが分かります。
中でも一番印象に残ったのは、エドワード・ホッパー Edward Hopperのこの絵。

Manhattan Bridge Loop 1928
なんとも整然とした構図といい、ニューヨークらしさがプンプンする風景といい、やはりホッパーは別格だと思います。
ホッパーから後は、まさに私好みのオンパレードで、また一つ一つ挙げていくときりがないのですが、中でも、ジョージア・オキーフGeorgia O'Keefeは、長い間好きだったのですが実際の絵を初めて見たら、100倍以上素晴らしかったです。

フランク・ステッラ Frank Stella、ジョセフ・アルバーズ Joseph Albers、マーズデン・ハートリー Marsden Hartleyなど今まで名前は聞いていてもきちんと知らなかった画家の作品も非常に楽しめました。

今、大英博物館で、アメリカンプリントの特別展が開かれているそうなので、そちらもあわせてみて見ると楽しみが倍増しそうです。





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