Saturday, March 20, 2010

ウィリアム・モリスの家『レッド・ハウス』

ナショナル・トラストが、2003年にやっと買い取ったというレッド・ハウス。Bexleyheathというロンドン郊外のひなびた一角に、19世紀に生きた、詩人、画家、建築家、インテリアデザイナー、マルクス主義者...etcのウィリアム・モリスの家として公開されているというので、小雨の降る中探検にでかけました。

ウィリアム・モリスといえば、『これぞ英国!』的な壁紙デザインで有名だけれど、それだけでなく、詩人として活躍したり、かと思えば絵に凝ってダンテ・ガブリエル・ロセッティのもとに通い、友達になったり、その頃全盛期を迎えていたヴィクトリア調に反発して、子供の頃から憧れていたという『中世』イメージで家を建て、インテリアデザインも自ら手がけるなど型破りで、才能あふれる坊々だったよう。

1859年にロセッティらのモデルを務めていたジェーン・バーデンと結婚。翌60年に移り住んだ家が、緑に囲まれた一面赤いレンガ壁のおとぎ話に出てきそうなレッド・ハウス。建築は、フィリップ・ウェブで、その頃にはめずらしく雨水を再利用した水洗トイレまで設置してあったというから驚き。(でも、今はもうない。。)ウィリアム・モリスを有名にした草木や花、鳥のデザインは、残念ながらステンド・グラスくらいにしか残っていないのだけど、長年の個人所有を経て、やっとナショナル・トラスト所有になったので、これからちょこちょこ手がくわえられていけばいいなぁとおもった。

ロンドン・ブリッジから、Dartford行きのBRで40分ほど。Bexleyheath駅から住宅街を抜けて行くと、突然赤いレンガが見えてくるので、分かりやすい。ティールームは、むかし厩だったところを改造したとっても簡素なのがあり、ボランティアのおばあちゃんたちが、わいわい言いながらお茶を用意してくれるのが、好感度大でした。

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