Wednesday, April 9, 2008

Colour of the sky 〜ターナーの描く空〜

4月9日 テート・モダン Tate Modern: Turner Gallery

ターナーは、いわずと知れたイギリスを代表する画家です。彼の描く空は、私のイギリスへの第一印象そのものでした。見れば見る程、そこに考えうる全ての色が秘められています。それは柔らかくて翳りがある中にもヒトの気を引きつけずにはおられないパワーに満ちた空です。(写真上は、ナショナル・ギャラリー所蔵)




テート・モダンには、そんな彼の代表作、カルタゴを建設するダイドー 'Dido building Carthage, or The Rise of the Carthaginian Empire'(写真右)
など数々の作品が、実に無造作に展示されています。彼の作品は、展示会に出品されたりして人の目に触れた作品と、彼の死後アトリエに残されていた作品とでは、色合いの強さが格段に違っていて、とても面白く思いました。個人的には、アトリエに残されていた作品の方が、力が抜けていてその分、天然の魅力があって好きになりました。印象派画家といわれるモネが、ターナーの画風をマネ(参考に)したというのもうなずけますが、あくまでもターナーは印象派でなくターナーなのだと思います。

物価の高いロンドンですが、テートやナショナル・ギャラリーなど主要美術館は全て無料なので、気軽にアートに接する事ができるのは、素晴らしい事だと思います。他の国で、ここまで自由に美術館に入れることはほとんどなく、パリなどでは特にセキュリティーも厳しいかったように思います。イギリスに来られる時は、大英博物館だけでなく是非いろいろな美術館&ギャラリーまで気軽に足を運んでみてはどうでしょうか。平日の午前中、お勧めです。テート系列では、金曜と土曜、夜の10時まで開いてます。


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