友人
− 今年のヴァレンタイン、何か予定あるの?
オット
− いちおう考えてるんだけど、サプライズなんだ。
という会話を漏れ聞いた(家計に敏感な)ツマ
− ヴァレンタインのサプライズ・プレゼントには、何か大げさなものでなくて、例えば、10ポンドくらいで収まるものにしてね。。
と念押し。
それが、先週の話。
さて迎えたヴァレンタイン・デー
とっておきの秘密の隠し場所からオットがツマに差し出したものは、、、
Every Good Boy Deserves Favour @ National Theatreのチケット!!!
EGBDFという頭文字は、音楽を読んだことのあるニンゲンならおそらくピンと来るはず、そう、五線譜の一般的な音の順序(ト音記号を使う方)なのです。Every Good Boy Deserves Favourと意味を持たせる事で、音の位置を覚えよう!というのから生まれた言葉なのですが、それをタイトルに持ってきたお芝居、となるとおのずから音楽が重要な意味を持って存在します。
去年、ナショナル・シアターで上演されて、それが高い評判となり、先月からまた再演がかかる事になったのは知っていましたが、まさかチケットが、それもヴァレンタイン・デーに取れるとは予想してなかったので、本当にサプライズでした。しかも、チケット代は一人10ポンドとお得。(しかも指定の予算内!)音楽と演劇がみごとに融合された舞台を堪能しました。
内容:
旧ソ連時代、反体制主義者である事は精神病であるとして、精神病棟にむりやり収容されたアレクサンダー・イヴァノフが、同じ個室を同名のイヴァノフと共有するところから話ははじまります。イヴァノフは、本物の統合失調症を患っており、目の前にオーケストラがいつも現れてしまうのです。超気真面目でシリアスなアレクサンダーと、幻のオケを引き連れたイヴァノフのそりが合うはずもなく、話はずっとずれたまま、医者、KGB幹部、アレクサンダーの息子(けなげに父を信じつつも、周囲の影響で段々と父が精神病でないという信念をゆるがせられてしまう)を巻き込んで、信じられないエンディングを迎えます。
アレクサンダー役は、テレビのAnti-drinkキャンペーンのCMでおなじみのAdrian Schiller。
素晴らしい役者さんでした。
アレクサンダー役は、テレビのAnti-drinkキャンペーンのCMでおなじみのAdrian Schiller。
素晴らしい役者さんでした。
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