数日前の事ですが、生まれて初めて演劇を観に行きました。初めから最後までステージの上で繰り広げられる世界に、日々の喧噪を忘れてまるで子供に戻ったかのような一晩でした。
シェイクスピアによる『十二夜』は、英語で書かれた作品としては最高傑作の一つに数えられているようですが、恥ずかしながら、あらすじをどこか昔に読んだような朧げな記憶があったっきりで、どこまで分かるかどうか少し心配しましたが、俳優たちの熱演にそんな事をすっかり忘れて、ぐっと引込まれ終わった後も中々興奮が冷めなかったくらいです。
それぞれ素晴らしい俳優陣だったのですが、中でも女伯爵オリヴィアの執事:マルヴォーリオを演じたサーの称号を持つデリック・ジャコビが圧巻でした。捻くれていて、堅物で鼻持ちならない性格がゆえに、とことんコケにされるという、コメディーにはつきもののキャラクターを、さりげなくそれでいてパワーに溢れて演じていて、最初の一言から、最後の最後まで、劇場中が笑いに包まれていました。まさに達人芸でした。
他の俳優陣も、挙げていくときりがないくらいすごかったのですが、中でもオリヴィアを演じたインディーラ・ヴァルマは、こんなに美しい人がいるのか!と思わせる外見から、美しい身のこなし、メリハリの利いた台詞まわしと、三拍子以上揃って楽しませてくれました。
『十二夜』ホームパージは、こちらから。3月7日まで月曜を除いて毎日上演中です。
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